もうあと一週間で研究計画*1を発表せねばあかんのだけれども,依然としてパッとした問いが思い浮かばない。なので,とりあえず,暫定案をメモっておく。
なぜ小沢一郎ら羽田派やさきがけのように,政権党自民党から議員が離党したのか?というのをやろうかと思ったが,建林(2002*2)とかレヴァイアサン17号の河野論文や大嶽論文でお腹一杯になったので,やめである。観点変えてやればOKという先生からのご示唆もあったが,自分としてはまあ納得出来る説明が得られたので,問いへの執着というものが湧かなくなった。もし,やっても大したものは出来んだろうし。
ということで,この離党行動への興味から移って,離党した人の中で,園田博之や船田元のように自民党に戻った議員と,そのまま野党に残って今民主党にいる議員がいるが,彼らの政党所属行動を分けたものは何か?という問いが浮かんだ。まあ,短めに言うと,「一定の自民党離党者は,なぜ復党したのか?」というものである。
小沢さんとの人間関係とか,自民党からの引き抜き工作とかのジャーナリスティックなお話は,読んだことがあるが,政治学としての学問的説明として耐えられるもの*3は,今だ発見していない。なので,この問いは,やりがいがありそうである。(読者諸氏の皆様で,何かこの問いに答えている研究をご存知なら,是非お教え下さい)
それで,さっき書いた建林を参考にしてやろうかと。
建林は,合理的選択論の観点から,議員が「再選」「政策」「昇進」という目標のために合理的に行動するとして,離党を説明してます。
なので,離党したものの,これらの目標が達成しくそうだと感じた議員,つまりは目測を誤った議員が自民党に戻ったのではないだろうかというのを仮説にして分析しようかと。
具体的な作業は,まずは離党者と復党者の把握。つぎに,復党者の選挙区状況とか,党内ポジション(政策・昇進に関係)を叙述する。ケース数が多ければ,得票状況とかを計量的に見てみるのも良いだろう。
復党しなかった議員との比較するのは,必須の作業だから,これは忘れちゃダメだ。
問題点は,いろいろあるだろから,また今度考えよう。
*1「研究」などと呼べるシロモノになるはずもないが,そう呼べるものを目指すという気持ち自体は大切にしたいので,こう呼んでおこう。
*2http://ci.nii.ac.jp/naid/110000465049
*3その場その場の事象を単に記述するのではなく,より一貫性を持ちうる説明くらいの意味。大げさに言うと,理論的に説明するということかな?
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